July 26th, 2020 - August 2nd, 2020
July 26th, 2020 - August 2nd, 2020
s+arts summer exhibition
s+arts summer exhibition
六本木のs+art(スプラスアーツ)にて開催された展示では、一つの物語をベースに一連の作品を制作し展示しました。
物語の舞台は地球が滅びた直後の宇宙の片隅。人間の歴史を記録したアーカイブマシーンと、それを人間への愛をもって解釈し他の生命体に伝えるために選ばれた一匹の犬の対話が描かれます。
アーカイブマシーンが犬に見せた資料(その日のトピックは「動物のおまもり」)を版画作品として、そして、その資料を見た犬が、人間のいないひとりぼっちの世界で考えを巡らせ変化していく様をドローイングで展開しました。ドローイングには犬の独り言(犬語)が添えられ、それには人間である作者による日本語訳が表記されています。作家として私が勝手に解釈したその言葉は鑑賞者に明快な意味を持って伝わり、鑑賞者の心に入り込むような心地よさを持つものの、それらは違った側面も持ち合わせています。私は人間として、あのような状況に置かれてしまった犬に、新たな価値観を得て欲しいと願いそれを行いますが、その願いこそ、アーカイブに残されたエゴたっぷりの動物の神様のお守りがもつような、とても一方的なものなのです。
01. アーカイブマシーンと犬 / The Archive Machine and the Dog
Silkscreen on paper
2020
Edition 3
”おはよう、イヌ。今日は2250年8月27日火曜日。”
“今日のトピックは...”
“動物のお守り”
“準備はいいかい?”
“ウォフ!”
"Hi, Dog. Today is"
"Tuesday, August 27th, 2250..."
"Today's topic is: "
"Animal Amulet....."
"Are you ready?"
"Wof!"
02. ラー・ホラクティのお守り / Faience Amulet of Ra Horakhty
Silkscreen on paper
2020
Edition 3
”これはラー・ホラクティのお守り"
"アオーーーン(遠吠え)"
"Faience amulet of Ra Horakhty."
"Hooowl...."
03. ウプアウェトのお守り / Amulet of Wepwawet
Silkscreen on paper
2020
Edition 5
“アウ…?...”ウウフ…ウォ…”
“あはは。そうさ、犬。”
"Au...? UUF...Wo"
"HaHaHa! Yes, Dog."
04. 猫のミイラボックス / Cat Mummy Box
Silkscreen on paper
2020
Edition 5
“これは動物のミイラボックス。”
“ウォフ…ヘッ!”
"Animal mummy box."
"Wof...He!"