母校でもある東京藝術大学と福島県須賀川市の須賀川市民交流センターtette(テッテ)のプロジェクト、
「かいじゅうの 目で 見る」が開催されます。
その中の一つの企画が、版画集「かいじゅうの目」の制作です。
25名の作家が考える「かいじゅう」が集まり、内山耀一朗さんのデザインのもとユニークな版画集に集約され、収蔵されるというもので、私も一つのかいじゅうの作品を作し、収めています。
今回この企画に呼んでいただいた三井田誠一郎先生、尽力していただいた助手さんや他スタッフの方々に、心から感謝しています。
また、版画展覧会「かいじゅうの目」ではtette内に作品が展示されます。
福島県での開催のため、ちょっと遠いのですが、もしお近くに行く機会があれば是非足をお運びください。
展覧会概要は以下のチラシ、またtetteのサイトからご確認ください。

須賀川市は、特撮の神様とも称される円谷英二氏の出身地としてよく知られています。
わたしもパートナーの影響で特撮をよく観ますが、CGを使用せずに作り上げられたセット、「かいじゅう」という存在、迫力ある演出には、毎回度肝を抜かれます。
特撮というジャンルを成熟させた円谷氏の、執念さえ感じるこだわり、そして、かいじゅうという存在に重ねられたものに圧倒されるのです。
今回制作した作品も、かいじゅうという存在について考える中で、単なるキャラクターデザインにはならぬようにと心がけました。私が考えるかいじゅうとは、自分の制作のテーマにも通じる存在であり、人間というものがあってこそ生まれたものであると思っています。放射能汚染から生まれたゴジラや、それぞれの事情や悩みをもっているかいじゅうたちの心情を考えるとき、人間という存在は欠かせないと思うのです。
まだ他の皆さんがどういうかいじゅうを思い描いたのか、私もみておらず、版画集の出来上がりを心待ちにしているところです。
公式も情報をだしていないので、私も秘密にしておきましょう。(ヒント: 愛重めのかいじゅう)
ご興味をお持ちの方はぜひ須賀川市へ!
どうぞよろしくお願いします。
市川 詩織
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