17年出会いを待っているマダニ / The tick who is waiting for the animal for 17 years
「17年出会いを待っているマダニ」
紙、ペン、アクリルグワッシュ
ドローイング
2018年
個人蔵
“The tick who is waiting for the animal for 17 years”
Paper, Pen, Acryl gouache
Drawing
2018
Private collection
マダニは血をいただくために木や枝の上で生き物が通り過ぎるのをただ待ち続ける一生を送るそうです。目は退化し、たしかに機能するのは嗅覚だけ。ただじっと待ち、待ち、待ち、生き物の酪酸のにおいがしたら落下し、運が良ければ血にありつけるというドラマチックな一生です。それは食事というよりもロマンスのようなものにも見えますし、そう考えると人間が夢中になるロマンスも実はとってもシンプルな構造なのかもしれない。愛に狂うわたし達より、ダニ達の方がじつは冷静だったりして。